ワンピースの世界の一般市民(モブ)の目を通して見る海賊世界
麦わらの一味を中心にした海賊たちの物語を楽しんでいる私たちは、ワンピースの世界に生きる一般人(モブ)の物語に目を向ける機会はあまりないですが、この作品ではそのモブたちの生活や、モブたちが海賊世界にどんなことを感じているのかを知ることができます!
海賊たちが「ひとつなぎの秘宝」に夢見てウキウキワクワク血気盛んに海へと駆り立てられる中、
「いやワンピースとか、追いかけてる場合じゃねーよ!こっちは生活があるんだコノヤロー!」ってなってる一般人モブももちろんいますよね。
というか海賊の数に比べたら、海賊じゃない一般人の数の方が多いですよね!
その一般人からすると、大海賊時代なんて「迷惑!😭だってずっと治安悪い!😭」以外の何でもないんだな〜💦と思いました。
私たちの世界でも、「世界のどこにあるかも分からん宝物を探すために、20年〜30年の期間あなたの近所を強盗集団がうろつきます」なんて状況になったら嫌ですもんね。迷惑!
「ワンピースファンレター」では、ワンピースの世界の善良な一般市民の気持ちを再認識しつつ、一般市民の目を通して海賊「麦わらの一味」を眺めることができる作品です!
争い絶えない海賊時代を生きる非力な一般人でも、それぞれの願いだったり夢だったりがきちんとあって、海賊たちにも劣らないわちゃわちゃした賑やかな世界を過ごしているんだなと感じられます。
しかも、気持ちの良いテンポと魅力的なキャラクターのおかげもあり、わずか1話分の長さなのに映画を丸々一本鑑賞できた満足感がありますよ!
まだ観れてないよって方は、この記事を読む時間がもったいないので😂とりあえずアマプラとかでササっと観ちゃってください!
登場キャラクターたちが”推し”を推す姿勢や熱意に大共感!
「ワンピースファンレター」の主人公(?)はオレンジの髪と赤ブチめがねが可愛い15歳の少女です。
彼女は麦わらの一味の航海士「ナミさん」にすごく憧れています。
彼女の服装やソールの厚いサンダルのチョイスは、仲間になったばかりの頃のナミちゃんの服装と良く似ています。
なるほどナミちゃんのファンなんだな〜!と良くわかります。
麦わらの一味がシャボンディ諸島に再集結することを奇跡的に予測できた彼女が、このタイミングをチャンスとしてナミちゃんにファンレターを渡そうと奔走することが物語の大軸です。
<ここで補足>
オレンジ髪の彼女が主人公かどうかは不明・・・💦
というか登場人物全員はっきりとした名前がないです。
おそらくですが、「ワンピースファンレター」という作品の中に出てくるキャラクターはあくまで「ワンピースの世界で生きている名前も知らないどこかの誰か」であるので、あえて名前をつけていないのだと思います。
名前をつけない=モブ=この作品を通してでなければ本来知ることもなかったキャラクターたち
という設定なのかなと。
荒くれ者の海賊たちが激しい戦いを繰り広げている時と同じ時間、遠い海のどこかの国では善良なモブが平和な島で平凡な生活を送っているんだよな〜と、当たり前のことを改めて認識することで、ワンピースという作品が「ひと繋がりの世界」として立体的に存在している感覚を持つことができます。
そして彼女の、ナミちゃんへ憧れる気持ちのなんとも可愛いこと〜〜😍
純粋にまっすぐに、熱心に心からナミちゃんを慕っているんですよ。つまり超推しているんです。
モブたちの中で、麦わらの一味のメンバーを推しているのは彼女だけではなく、、、
ルフィ船長へリスペクトを寄せる若い海兵、
チョッパーの可愛さに萌えるベテラン海軍将校、
ソウルキング(ブルック)の熱狂的ファンの書店店員さん、
ゾロを最強の剣豪だと力説する飲み屋の客、
などなど、いろんなモブキャラクターの熱い視点から、麦わらの一味を見つめることができます。
クライマックスでは、麦わらの一味の各メンバーへそれぞれ独自の感情を寄せていたファンたちが、麦わらの一味集結の一報で奇跡的な一致団結を見せるシーンがあります。
ドタバタ劇で爆笑モンでありながらも、すごく感動的なラストを作り上げてくれました!
推しがいる人全員が共感でき、心から応援できるクライマックスだったと思います。
推す理由も推し方もバラバラな一般人一人ひとりが、ファンとして同じ方向を向く瞬間のパワーってものすごいんだな!と思えるラストです。
そして推しを原動力として動く人たちが、パワフルで若々しい魅力を持っているのはアニメでも現実世界でも同じなんだと思いました。
推しから元気を貰える、さらに推しから元気を貰っている人からも元気を貰える。
そんな最強のループを作り出せる推したちに一生感謝です!
観終わった後も、しっかり元気充電できる素敵なアニメ作品でした!